近年、日本でも iPaaS(integration Platform as a Service)という言葉が広まり、多くの方々からお問い合わせをいただくようになりました。ありがとうございます。一方で、「iPaaS」の定義が人により理解が異なり、実装や必要となる機能について誤解がされているなと感じることがあります。そこで、まずは iPaaS とは何かを分かりやすくご説明させて頂きます。
この言葉を生み出したガートナー社は、iPaaSを以下のように定義しています。詳細は、Gartner Magic Quadrant™ for iPaaSで確認出来ます。
「エンドユーザーが自社内外のさまざまなアプリケーション、サービス、データソース間で統合を実現するためのベンダー管理型クラウドサービス」
統合対象はオンプレミス、クラウド問わず統合を実現する必要があります。つまり、クラウドアプリケーションだけを対象とした統合ツールは、iPaaSとは言えないのです。また、ベンダー管理型のクラウドサービスとして提供される必要があり、統合ツールをクラウド上のIaaSで稼働させ、利用者が運用・保守する形態(ソフトウェアとして利用)もiPaaSには該当しないのです。
さらに、iPaaSには基本的な3つの統合機能(後述)が提供されることが求められています。これら機能を実現することで、iPaaSがどのようにしてお客様の統合ニーズを効率化し、業務の生産性向上に貢献するのかご説明していきます。
iPaaSで提供される3つの統合技術
iPaaSでは、以下の基本的な3つの機能が提供される必要があります。
1. データの一貫性を実現
iPaaSは、データの変化を監視し、適切な連携先にデータを反映する仕組みを提供します。
- 例: レガシーシステムとクラウドアプリケーションのデータ同期。データウェアハウスへのデータパイプラインなど。
たとえば、「新しい顧客情報がCRMに登録されたら、自動的にERPと請求書管理システムにも最新の顧客データを反映させる」といったシナリオや複数のデータソースのデータをデータレイクに集め、データウェアハウスへ格納することが容易かつ素早く構築できます。
2. マルチステップ・プロセスの実行
iPaaSは、ビジネスプロセスに沿った複数のステップ(ワークフロー)を自動化することが可能です。
- 例: 新入社員のオンボーディング。
たとえば、新入社員が入社したら、アプリケーションで利用する共通アカウントを作成し、部署や職位に応じたシステムへのアクセス権限の設定、社内ポータルでの紹介までの一連のタスクを連動させ、人の作業を無くし、漏れなく、タイムリーに作業が完了し、適切な運用が可能になります。
3. 複合サービスの作成
iPaaSを使えば、複数のシステムやデータを活用して、新しいサービス(API)を公開することができます。異なるデータベースやアプリケーションのデータを統合させ、きめ細かいデータアクセスで容易に実現することが出来ます。
- 例: 顧客別販売価格、信用スコア、在庫照会などのマイクロサービス実装
これにより、コンポーザブルなサービスを容易に実装でき、適切なアクセス制御のもと、社内、社外に対する疎結合によるデータ活用が容易になります。
iPaaSを使うとどんなメリットがあるの?
iPaaSはオンプレ、クラウド問わず様々なシステム、アプリケーション、API(マイクロサービス)などと柔軟に連携することが出来ます。また、iPaaSサービスはベンダーが管理してくれるので、複雑で難しいサービスの連携実装の運用を全てiPaaSベンダーが行い安定した稼働を実現してくれます。また、近年はSaaS利用が拡大しており、各SaaSのバージョンアップに合わせタイムリーかつ容易に行いたいというニーズがあり、従来のデータ連携ツールに比べ、TCOを抑えることができるのです。
ビジネス的な視点では、人が介在することによるミスを無くし、適切なデータ活用制御を行うことが可能になります。
iPaaSを利用すると、こんなことが実現
- アプリケーションのデータをリアルタイムに自動的に更新し、整合性を担保し、いつも信頼性の高いデータを利用できるようになります。
- データ登録や変更時に合わせ、ワークフローを自動的に開始することができるようになります。
- 個人作業の自動化はもとより、チームや会社全体における業務プロセスを最適化させ、ワークフローの自動制御を行い、必要に応じて人の意思決定を促すことができるようになります。
- 必要なデータをアプリケーション単位で集め加工するのではなく、マイクロサービスとして適切な統制の下、容易に複合サービスを利用できるようになります。
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