D1 Milano 社が、e コマースの自動化を通じていかに自社のビジネスに将来性を確保したか

D1 Milano 社は 2013 年にミラノで創立されたイタリアの時計メーカーです。スマートウォッチや歴史あるブランドであふれる市場の一角にありながら、D1 Milano は猛スピードで急成長しており、世界の 35 か国以上で製品を販売しています。消費者が求めている時計は、より多くの機能を備えるものか、またはある種の見た目や雰囲気を持つ時計のどちらかですが、D1 Milano はこの流れに逆らって、ユニークな素材を使ったトレンディー ファッションの時計を提供し、ヨーロッパ、中東、アジアでヒットしています。 

この成功により、同社は今後の 1 年以内に 25% の成長率を達成すると見込んでいます。ここ数年、D1 Milano は香港を生産とロジスティクスの主要拠点とし、中東でも早くから成功を収めていましたが、現在は、故郷に戻ってイタリアでの流通を拡大しようとしています。

D1 Milano の最高執行責任者 (COO) 兼システム管理者の Mattia Lolli 氏は、2016 年に、自社をクラウド企業化する取り組みを開始しました。チームに最初に加わった従業員の 1 人である Lolli 氏は、効率化の必要性をただちに認識し、ERP システムとして NetSuite の採用を支援するとともに、e コマース用に Shopify を導入しました。創立当初、同社は表計算ソフトを使用していましたが、Polycarbon や Ultrathin コレクションなどのモデルの発売によって、たちまち従来の方法では成長に追いつかなくなりました。 

Shopify を利用した Web サイトを展開するなかで、Lolli 氏は Shopify と NetSuite 間で e コマースの自動化を構築する方法を探していました。Shopify は同社のビジネスの 30% を占めていたからです。Shopify では、購入者の名前、住所、注文製品、数量などの注文に不可欠な詳細はわかりますが、受注処理をするためには Shopify のデータを NetSuite に転送する必要がありました。当初、注文数はそれほど多くなく、会社の規模も小さかったので、Lolli 氏がこれを手作業で行っていましたが、ビジネスの世界的な展開が始まり、やがて倉庫を持つようになると、作業効率が悪くなって時間がかかるようになり、Lolli 氏自身も役員になったことで手に負えなくなってきました。

ソリューションを探すにあたって、Lolli 氏は、e コマースの自動化に対応でき、高速で使いやすく、リアルタイムでデータを転送できるプラットフォームを求めていました。そして、香港の Workato パートナー One Pacific を通じて、Workato にたどり着きました。「使いやすく高速という点では、Workato が最も良いと思いました」と、Lolli 氏は述べています。「私は IT の専門家ではありません。ERP システムの知識はありますが、当社の NetSuite パートナーが統合を構築する際にも Workato がベストな選択だと感じました。」

さらに氏は、「これまでデータを手作業でインポートするのが面倒でしたが、今ではWorkatoのおかげでリアルタイムで自動的にインポートされます。これは、特に当社が成長を続けるなかで、大きな助けとなってくれるでしょう」とも述べています。

Shopify-NetSuite の統合により、Lolli 氏は、従来のプロセスでは余裕がなく手が回らなかった、より高レベルの複雑な作業に集中できるようになりました。


アプリ

  • Shopify
  • NetSuite
  • カスタムの卸売ポータル

課題

急成長している D1 Milano 社では、ERP システムの NetSuite を e コマース プラットフォーム Shopify と統合して、手作業によるデータ入力を軽減し、規模の拡大に対応する必要があることが明らかになりました。本国イタリア市場での販売拡大に伴い、独立した代理店からの卸売注文の方法を合理化する必要性も出てきました。手作業によるデータ入力によって COO のような上級従業員の貴重な時間が奪われているだけでなく、リアルタイムの需要予測ができない状態でした。

Workato による ROI の実現

D1 Milano 社は、Workato を使用して Shopify と NetSuite 間の自動ワークフローを構築し、販売データを即座に取得できるようにしました。また、Workato を利用したカスタムの卸売ポータルも構築し、流通業者が人を介さずに注文の詳細を自ら入力できるようにしました。卸売の注文プロセスが合理化されたことで、社内チームはより複雑な注文の処理に集中できるようになりました。同社では今年 25% の成長率が見込まれていることを踏まえると、これは特に重要です。自動化を行わないでいたら、継続的な成長によってプロセスに負荷がかかっていたでしょう。


モジュール式のレシピと e コマースの自動化による、将来性の確保

最初の統合に成功し、自社の成長率が高まり続けているのを目の当たりにした Lolli 氏は、これらのシステムの統合を拡大し、できるだけ早期にさらなる統合を行う必要があると感じました。「成長を続け、拠点を増やすにつれ、2 つのシステムの堅牢な統合の必要性がますます高まります。だから、先手を打とうとしているのです。」

同社はイタリアにもオフィスを構えていますが、イタリアの小売環境は、さまざまな商品を取り扱う独立した代理店がサービスを提供する多数の小規模店舗で構成されています。これまで D1 Milano では、多くの場合、販売代理店から同社の顧客サービス チームに発注の電子メールが届き、その後サービス チームが注文内容を手作業で NetSuite に入力していました。大規模な流通業者からは通常 1、2 か月周期で発注があったため、毎月データを NetSuite にインポートすることで、需要の予測やレポートに容易に対処できました。しかし、会社が成長するにつれ、そう簡単にはいかなくなりました。流通業者の需要に後れをとらないためには、データ転送をこれまでよりはるかに高速化する (かつ高頻度で行う) 必要があることがわかったのです。イタリア市場の複雑さに対処し、現地のオフィスでの販売処理をサポートするために、D1 Milano は、顧客サービス チームの介入を必要とすることなく、代理店が発注詳細を自らアップロードできる卸売ポータルを開発しています。 

「現在、当社のビジネスの 70% がオフラインの流通によるものですが、そのうちの 30% はイタリア国内だけで、当社の直販経路を通じて発生しています」と、Lolli 氏は述べています。「イタリアの小売業者の大半は独立した小規模店舗であるため、受注処理は大変な作業になり、このまま手作業で続けていたら、当社の販売チームは大きな苦痛を強いられるでしょう。」

インターフェースとして Shopify を使用することによって、Lolli 氏は、代理店がアプリから直接注文をアップロードできるカスタム ポータルを構築しています。購入者がパスワードを入力すると、そのアカウントに関連する支払い詳細に対して請求処理を行うことを (PayPal と同じような方式)、アプリが自動的に認識します。そのため、どの代理店も、注文を送信するだけで取引を完了することができます。また、このアプリでは Shopify をインターフェースとして使用するため、Lolli 氏は、オンライン購入注文と同じ e コマース自動化レシピを活用し、レシピに若干の調整を加えることによってこの新たなアプリのニーズに合わせることができました。現在では、人の介入を必要とすることなく、卸売の注文を処理できるようになったため、Lolli 氏のチームはより複雑な注文の処理に集中できます。

「私たちはまだ若い会社なので、何か新しいことに挑戦したいと思っていました」と、Lolli 氏は述べています。さらに、「Workato のチームと話しているといつも、会社として目指すところが同じだという印象を受けました」と続け、「Workatoでここまでこれたことにはとても満足しています。」と語っています。

将来の俊敏な統合と自動化の構築

最初のカスタム アプリの成功を受けて、D1 Milano の経営陣は、NetSuite から地域別の KPI を取得して社内チームに提示する第 2 のカスタム アプリを構築したいと考えています。これは、販売管理者にとって、自分の担当地域の流通業者への販売促進のインセンティブになる可能性があり、また需要予測にも役立つでしょう。このようなデータにアクセスできれば、誰がどのような成果を挙げたかや、各地域の業績はどうだったかを容易に把握できます。「これは業務や一部の社内活動のゲーミフィケーションになるでしょう」と、Lolli 氏は述べ、「コネクターが確保されたら、それを使ってさまざまなことが行えます。どうなるか、今後が楽しみです」と続けています。

Lolli 氏のチームが取り組むもう 1 つのプロジェクトは、ロジスティクスに関連しています。NetSuite に受注が取り込まれたら、チームの誰かが、倉庫に連絡して、注文を満たすように指示する必要があります。現在、この処理は電子メールを通じて手作業で行われています。しかし、(独立した組織として) 倉庫では多数のロジスティクス アプリを使用しているため、Lolli 氏は、Workato を使って NetSuite の D1 Milano のインスタンスを倉庫のツール群と統合して、データがリアルタイムで自動的に転送されるようにしたいと考えています。

「急成長している当社にとって、選択肢は 2 つです。合理化するか、さもなければ全員が激務に追われるか、です」と、Lolli 氏は述べています。「成長に合わせて生産性を高める必要があります。そのため、e コマースの自動化を最大限に行って業務を簡素化するつもりです。Workato を使えば、これを達成できるとわかっています。」


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