「効率的かつ効果的」との評価を受け、Southbase Constructionはこの10年間、ニュージーランドのスカイラインを変革してきました。大型の建設プロジェクトを受注し、クライアントに世界クラスの成果を提供しています。
Southbaseが病院やデータセンターといったセンシティブな場所でのプロジェクトを増やしていく中で、現場の安全性は、グループ全体のIT戦略を統括するNational IT ManagerのLem Prestage氏にとって最優先事項となっていました。Lem氏はチームとともに、コントラクターなどのエンドユーザーに対して、セキュアで効率的、かつ使いやすい体験を提供することを目指していました。ソリューションはシンプルであると同時に、統合されたものである必要がありました。
現在、Southbaseはインテグレーション主導のオートメーション手法をWorkatoを用いて採用することで、現場の安全性において業界をリードする存在となっています。まずは、Lem氏とそのチームが安全性の在り方を再構築するきっかけとなった課題について見ていきましょう。
統合の迷路を手作業で乗り越える
30以上のSaaSアプリケーションを技術スタックとして抱えながら、それらを統合するミドルウェアを持たなかったSouthbase Constructionは、現場の安全データの流れを管理するために、既存システム間のネイティブインテグレーションのみに依存していました。しかし、建設業界特化型のソリューションを提供するSaaSベンダーには、堅牢なインテグレーションを経済的に構築・提供する手段がありませんでした。それを実現するには、市場を独占する中間業者に対して高額な継続費用を支払う必要があったのです。
このため、最良のツールを揃えていたとしても、Southbaseは現場に何人が、どのように滞在しているのかを正確に把握することができませんでした。オンプレミスの顔認証システムによる入退場管理と、現場作業者の可視化を実現する包括的なSaaSツールであるSignOnSiteによる安全コンプライアンス管理との間には、断絶が存在していました。Southbaseは現場の安全性向上のためにSignOnSiteの機能を活用していたものの、当時のツールでは入退場管理プロセスと連携させることができていませんでした。一部の利用者はサインインをスキップしたり、それを敬遠したりしており、位置情報だけでは正確な状況を把握することはできませんでした。
これにはいくつかの下流への影響がありました。まず、Lem氏のチームは2つのシステムから得られるデータを手作業で統合し、矛盾を解消する必要がありました。Southbaseの労働安全衛生チームもまた、Southbaseの安全性パフォーマンスを定期的に測定するために、データを手作業で照合する必要がありました。さらに重要なことに、現場にいる人員を正確に把握できていない状態では、避難が必要な事態が発生した際に、全員の安否を確認できない可能性がありました。
時間的制約の厳しい建設プロジェクトの複雑さを踏まえ、Southbase のITチームは、変更を導入すること自体が非常に困難なプロセスになることを十分に認識していました。関係者全員にとって、このデータの取得と処理にかかる手間をシームレスに取り除く方法が必要でした。
現場の安全性のための統合された入退場管理
Lem氏とそのチームは、Project BXMとパートナーシップを結び、Southbaseのエンドツーエンドの入退場管理プロセスを、最もユーザー中心的な形で統合することに取り組みました。インテグレーションとオートメーションをシンプルかつセキュアに統合できるという理由から、Workatoのローコードプラットフォームがこのプロジェクトに選ばれました。
Workatoを活用し、SouthbaseのITチームは、労働安全衛生チームやマネジメントチームと緊密に連携しながら、SignOnSiteを基盤とする安全システムへの入退場管理データの流れを再構築しました。そして、SignOnSiteとオンプレミスの顔認証システムを統合することで、現場作業者の状況を正確に把握するという方向性で合意しました。これには、当初レガシーな接続方法しか提供していなかったSignOnSiteへのカスタムコネクションの構築が必要でした。Workatoはこれを実現し、それ以上の成果をもたらしました。
このエンドツーエンドのソリューションは、わずか6週間で構築され、現在では利用者がSignOnSiteに手動でサインインすることを意識する必要すらなくなりました。現場に入る際、Workatoがバックエンドでデータを安全かつ自動的に統合してくれるためです。

前例のない精度と効率性
Workatoの導入によってSouthbaseが達成した成果は以下の通りです。
- 現場にいる人員を100%正確に追跡できるようになり、安全性の確保、評価の向上、プロジェクト受注につながっています。
- 入退場管理データへのリアルタイムな可視性により、将来のプロジェクトに向けた正確な予測が可能になりました。
- データの照合にかかる手作業を排除し、従業員の体験を改善しました。
- 現場に入る際の手間を取り除き、利用者の体験を改善しました。
こうした成功を喜んでいるのは、Southbaseのチームだけではありません。SignOnSiteのCEOであるAlexandria Garlan氏は、Southbaseによる統合技術の活用を「現場の安全性における新たなフロンティアの先駆的な事例のひとつ」と評し、「安全性の確保をできる限り簡単にする」という機会を歓迎しています。
建設業界の未来を切り拓く
Workatoによる初期の成功に勇気づけられたSouthbaseは、現在、オンボーディングおよびオフボーディングのワークフローの自動化・統合にも取り組んでいます。Lem氏のビジョンは、サイバーセキュリティの強化、データ分析の高度化、財務業務の効率化にWorkatoを活用することにも及んでいます。文書分析のためのWorkatoのAI機能や、文字起こし生成のためのVoice AIツールの活用も検討しており、Southbaseは建設業界の未来を再定義する存在になろうとしています。
