リバースETLとは?メリットと活用事例を徹底解説

reverse ETL

ETL(Extract, Transform, Load)のプロセスは、今やIT業界における標準的な手法として広く普及しています。

ETLとは、さまざまなソースシステムからデータを抽出し、標準化されたデータモデルに変換したうえで、データウェアハウスに格納するというプロセスです。格納されたデータは、その後BIやアナリティクスツールを通じて、レポーティングや分析に活用されます。

しかし、正確かつ標準化されたデータの恩恵を受けられるのは、アナリストだけではありません。HRや顧客サポートをはじめ、ほぼすべての部門が、このデータを手元に置くことで業務を改善できるはずです。

こうした背景から、ETLの逆方向の流れとも言えるアプローチが近年注目を集めています。それが「リバースETL」です。

本記事では、リバースETLの定義から活用事例、得られるメリットまで、知っておくべき情報を網羅的に解説します。

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リバースETLとは?

リバースETLとは、マスターデータを格納するデータウェアハウスからデータを取り出し、リアルタイムまたはバッチ処理によって、各ダウンストリームシステムに戻すプロセスのことです。

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リバースETLの活用事例

この定義をより具体的に理解するために、実際のビジネス場面での活用例をいくつか見ていきましょう。

1. プロダクトの利用データを活用して成長を促進する

プロダクトの利用データは、さまざまな部門がそれぞれ異なる形で活用できます。カスタマーサクセスマネージャーであれば、解約リスクのあるクライアントを特定するために利用できます。

営業担当者はアップセルやクロスセルの有望な候補を見つけるために、マーケターはどのクライアントをナーチャリングすべきか、またどのシーケンスで対応すべきかを判断するために活用できます。

リバースETLを活用することで、こうしたプロダクト利用データをリアルタイムで各チームが使うアプリに連携できるため、データに基づいた迅速なアクションが可能になります。

2. クライアントへのサポートを効果的に行う

プロダクト利用データにとどまらず、サポート担当者は特定の問題に対応するために、ZendesakiなどのITSM上でさまざまな種類の顧客データを必要とします。たとえば、過去のチャット履歴、契約しているプランの種別、請求履歴などが挙げられます。

リバースETLを使えば、こうした情報をITSMに集約できるだけでなく、データウェアハウスとのリアルタイム同期によって、サポート担当者が常に正確で最新の顧客データを参照できる環境を実現できます。

3. パーソナライズされたマーケティングキャンペーンを実行する

前の事例と同様に、マーケターがパーソナライズされたキャンペーンを展開するには、プロダクト利用データに加えて、クライアントの所在地、役職、顧客としての在籍期間など、さまざまなデータが必要です。

リバースETLを活用すれば、これらのデータをすべてHubSpotのようなマーケティングオートメーションプラットフォームに提供でき、マーケターはそのデータを手軽に活用できるようになります。

リバースETLのメリット

冒頭でも触れたとおり、リバースETLが注目を集める主な理由のひとつは、従業員がすでに日常的に使っているアプリの中で、正確かつタイムリーなデータにアクセスできるようになる点にあります。

つまり、より精度の高い情報を探すためにアプリを行き来する必要がなくなり、データへの信頼性が高まることで、それを実際のアクションに結びつけやすくなるのです。

このアプローチがさらに支持を集めているもうひとつの理由は、ダウンストリームシステム上のデータモデルをシンプルにできる点にあります。これにより、各アプリにデフォルトで用意されている定義が曖昧なフィールドの問題が解消されます。

たとえば、HRISに従業員の住所が5種類デフォルトで登録されていたとします。この場合、どれが自宅住所なのかを判別するのは困難です。

しかし、データウェアハウス側でデータモデルをシンプルに整理し、そのデータをHRISに戻すことで、自宅住所のフィールドを明確にラベリングできるようになります。

このメリット自体が、さらに以下の付加的なメリットを生み出します。

1. 従業員体験が向上する

ダウンストリームアプリ内のフィールドが、利用者が実際に使う用語と一致した、直感的なラベルで整理されることで、必要なデータを探して見つける作業が格段にスムーズになります。

2. 各部門のアジリティが高まる

理解しやすく、すぐにアクセスできるデータが揃うことで、従業員の日常業務のスピードが上がります。

3. 従業員の生産性が向上する

従業員にとってより良い体験を提供することは、従業員本人だけでなく、企業にとってもメリットがあります。オックスフォード大学のビジネススクールによる研究によれば、幸福度の高い従業員は生産性が13%高いとされています。

個人レベルでは小さな数値に見えるかもしれませんが、組織全体に適用した場合には、その影響は明白です。

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WorkatoでリバースETLを導入する

iPaaS・インテグレーション主導の自動化のリーダーであるWorkatoは、データエンジニアに頼ることなく、ETLおよびリバースETLのアーキテクチャパターンを迅速かつ確実に導入できる環境を提供しています。

その仕組みは以下のとおりです。

WorkatoはローコードおよびノーコードのUXを提供しており、SaaSアプリケーションやオンプレミスシステムをデータウェアハウスと統合できます。

このプラットフォームを使ってワークフロー自動化を構築することで、Workatoがソースシステムからのデータを検証・エンリッチ・クレンジングしたうえでデータウェアハウスに格納し、その後ほぼリアルタイムでエンタープライズアプリケーションにデータを戻すという一連の流れを実現できます。

素早く始めるには、WorkatoのEnterprise Data Hub(EDH)アクセラレーターをお試しください。SnowflakeやさまざまなデータソースとのAPIコネクターがあらかじめ構築されており、簡単にアプリを接続できます。また、自社のビジネスニーズに合わせて柔軟に調整できるデータモデルも用意されています。

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About the author
Jon Gitlin コンテンツストラテジスト @ Workato
Jon GitlinはWorkatoのオウンドメディア「The Connector」のマネージングエディターであり、Workatoの最新ニュースや、強力なインテグレーション・自動化を実現するためのヒント、事例、フレームワークを発信しています。プライベートでは、アウトドアランニングやサッカー観戦、地元のレストラン開拓を楽しんでいます。