企業における業務プロセスの捉え方は、実は大きな自動化の機会を見落としています。
私たちが日々行っている業務、いわゆるワークフローは、さまざまなタスクの積み重ねで構成されています。
専門スキル、業務ルールの理解、チームとの連携、そして各種アプリケーションとのやり取りを通じて、業務プロセスは実行され、企業の運営が支えられています。
一般的な企業には数万単位の業務プロセスが存在しますが、その多くは見過ごされ、
実際に注目されるのは「オーダー・トゥ・キャッシュ」や「クレーム処理」「返品(RMA)」といった、ごく一部の重要な1%に過ぎません。
この偏った注目が、本来存在する膨大な自動化の機会を見えにくくしています。
これらのプロセスの多くは、上位1%と同様に重要であるにもかかわらず、
「高コストな開発が必要」「自動化の対象外」と見なされ、結果として手作業が当然のものとして残り続けています。
昨日、私たちはシリーズDで1億1000万ドルの資金調達を発表しました。
この投資により、企業が業務プロセスに埋もれた生産性を解放できるよう、取り組みを加速していきます。
そして、この流れの中心にあるのが、ローコード/ノーコード(LCNC)です。
これにより、これまで見過ごされてきた「ロングテール」の業務プロセスを自動化し、業務効率とパフォーマンスを大きく向上させることが可能になります。
関連記事:プロセスフローとは?その重要性を解説(英語)
このアプローチの課題:時間・脆弱性・ヒューマンエラー
ロングテールの業務プロセスは抽象的に語られがちですが、実際にその業務に関わる人ほど、非効率の痛みを強く感じています。
例えば:
- 営業担当者が、顧客の重要な問題を把握できないまま更新交渉に臨んでしまう
- アカウントチームが、複数のシステムからデータを集約するのに時間がかかり、重要な会議に十分な準備ができない
- 新入社員が、メールやアプリ、PC、給与システムへのアクセスが整わず、長期間業務を開始できない
営業オペレーション担当の立場で考えてみましょう。
顧客の重要なエスカレーション情報を見逃してしまう問題に直面したとき、多くの場合、CSVのエクスポート・加工・インポートといった手作業に頼ることになります。
結果として、毎日30〜60分の作業が発生し、さらにデータの正確性や通知ロジックの改善といった課題は解決されません。
このような非効率に限界を感じ、IT部門に依頼すると、開発には2週間、さらにバックログにより数ヶ月待つことになります。そして完成した自動化も、仕様変更があれば再びITに依頼する必要があります。
Comic credit: XKCD
これはITの問題ではありません。企業全体の業務プロセスをすべて開発者に依存すること自体が、ビジネスとして非効率なのです。
企業には、このような「重要ではあるが、最優先ではない」業務プロセスが数万単位で存在します。カスタム開発で対応しようとすると、時間もコストもかかりすぎるため、結果として多くの業務が手作業のまま残ってしまいます。
では、どうすればよいのでしょうか。体が、ビジネスとして非効率なのです。
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LCNCの台頭:現場に力を
テクノロジーは、より多くの人が使える形である必要があります。これが、ローコード/ノーコードの本質です。
従来は開発者しか実現できなかった業務自動化を、非エンジニアでも迅速かつ低コストで実現できるようにします。Gartnerは、2024年までに全開発活動の65%がローコードになると予測しています。
では、自動化のためのLCNCツールには何が必要なのでしょうか。
自動化構築に必要な要素
業務プロセスの自動化には以下が含まれます:
- 複数アプリ間のデータ連携
- 業務ルールの適用
- 通知・アラート
- タスク割り当て
- 実行処理
これらを実現するには、直感的で非技術者でも扱える構築体験が不可欠です。
データとアプリへのアクセス
データは複数のシステムに分散しています。
LCNCツールには、SaaS、データベース、API、レガシーシステムなど、
数千のアプリケーションへの接続が標準で提供される必要があります。
さらに、必要に応じてカスタム接続も可能であるべきです。
高速な構築と継続的な改善
業務は常に変化します。
そのため、自動化も迅速に構築・改善できる必要があります。
更新時にはサービスを止めずに自動的に切り替えられる仕組みが求められます。
コミュニティの重要性
ゼロから構築するのではなく、他のユーザーが作成した自動化を活用できる環境が重要です。
これにより、導入スピードと成功率が大幅に向上します。
ガバナンス
アプリ接続やデータ操作にはリスクが伴います。
そのため、設計から実行までをカバーする
統合されたガバナンスモデルが不可欠です。
エンタープライズ対応の実行基盤
最も重要なのが実行基盤です。
ユーザーは以下を意識する必要があってはいけません:
- セキュリティ
- スケーリング
- 障害対応
- 配信保証
- バッチ/イベント処理
これらはすべてプラットフォーム側で処理され、
ユーザーにとっては「見えない存在」であるべきです。
自動化の普及を加速させる
LCNCにより、現場の人が自ら課題を解決できるようになると、
自動化の範囲は飛躍的に広がります。
現在、7,000社以上がWorkatoを活用し、
IT、マーケティング、財務、人事など幅広い領域で自動化を進めています。
注目すべきは、約半数のユーザーが非IT部門であることです。
さらに、多くの企業が毎年自動化の数を約3倍に増やしています。
この成長は、従来の技術的制約では実現できなかったものです。
まとめ
自動化はもはや、重要な1%のプロセスだけのものではありません。
現場の人々が自ら自動化できる環境が整えば、
企業全体の生産性は大きく変わります。これからの時代、
自動化は「一部の最適化」ではなく「全体最適」へと進化していきます。

