財務領域では、NetSuiteで生成した全銀フォーマットファイルをインターネットバンキングシステムへアップロードする作業の自動化により、年間80人日の工数削減を実現しました。
Workbot for Slackを基盤に独自構築した「Slackスマートアナウンス」は、配信・リマインド・回答管理を自動化しました。未回答者への自動リマインドを送信時刻まで設定できるようになり、担当者がスプレッドシートで集計・手動DMを送るという作業が不要になりました。結果としてアナウンス業務の工数は半分以下に圧縮されました。
大野氏の試算によれば、2,000人規模の人事評価アナウンスでは一連の処理だけで約30,000分(500時間)、約62人日の工数が発生します。これが四半期に一度繰り返されるため、このアナウンス業務だけで年間約250人日が消費されていた計算になります。
田中氏はこう語っています。「Slackスマートアナウンスができたことによって、幅広く誰もが使える工数削減ツールを提供できたことは大きな一歩でした。リマインドや管理の手間が無限にかかっていたのを削減することができるようになりました。」
現在は200以上のレシピが稼働し、7万件以上のタスクが自動実行されています。特に財務領域については数字だけでなく、Workatoを導入して業務の質そのものが変わったと現場から声が上がっています。
さらに多様な情報ニーズに対応すべく、Workato Genie(ガードレールの範囲内でLLMが自律的に判断・実行するAIエージェント)を導入しました。担当者がSlack上で「この部署の回答率は何%?」と問いかけるだけで、AIが既存DBを参照して即時回答する仕組みを構築しています。大野氏は「ユーザーの多様なニーズをすべて予測して実装する必要がなくなった」と、開発者側の工数削減効果も強調しています。