キャディがWorkatoで実現する、カスタマーサクセスチームのデータ活用深化

キャディがWorkatoで実現する、カスタマーサクセスチームのデータ活用深化

部門

カスタマーサクセス、IT/DX推進

国と地域

東京都、日本

業種

製造業向けAI・ソフトウェア

概要

「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに2017年に設立されたキャディ株式会社は、製造業に特化したバーティカルAIプラットフォームを提供する企業です。東京の本社に加え、関西・名古屋・福岡、さらに米国・ベトナム・タイにも拠点を構え、グローバルで従業員900名超の規模に成長しています。2026年8月には次世代版「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を発表し、「物的イノベーションを10倍加速する」というビジョンの実現を目指しています。

キャディはこれまでにもWorkatoを活用し、SaaSライセンス付与業務の80%自動化を実現していますが、今回はその発展として、カスタマーサクセス(CS)領域でAgentic AI(Workato Genie)の活用 を進めました。その結果、議事録作成時間を約30分からゼロに削減し、Reco関連Genieの月間処理規模を数万件規模まで拡大するという成果を上げています。

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ビジネス上の課題

キャディのCSチームは、複数の顧客を担当する中で、本来最も力を注ぎたい「お客様をどうサクセスに導くか」というプランに向き合う時間を最大化したいと考えていました。しかし実際には、議事録作成や情報収集、社内報告といった事務作業に多くの時間が割かれていました。

CS活動のデータ基盤としては、約1年半にわたりCRMや専用ツールを活用してきましたが、実際に機能していたのは顧客接点のログを記録する範囲にとどまり、そこから示唆を導き出す「System of Insight」的な使い方には至っていませんでした。加えて商談の議事録は属人化しやすく、データもCRMやクラウドDWHに分散していました。

従来ツールの契約更新のタイミングを見据え、単なるツールの置き換えではなく、CSがお客様と向き合う時間と価値を最大化する「インサイト基盤」をゼロベースで再設計する方針を決定しました。

採用理由

もともとAIエージェントという枠組みで他社ツールを比較検討していたわけではなく、現場の業務効率化にすでに使っていたWorkatoのレシピが出発点でした。社内ではすでに多数のレシピが本番稼働しており、ちょうどGenieの研修を受けたタイミングも重なり、AIエージェントと既存システムの連携を一つのプラットフォームで完結できる点が意思決定を後押ししました。

特にWorkatoのEnterprise MCPは、グループ単位でアクセススコープを絞り、該当するエンドユーザーのみが利用できる認証の仕組みを備えていました。Workato Enterprise MCPとは、既存のアプリやプロセスを、安全でガバナンスの効いたMCPサーバーに変え、AIエージェントが企業システム上で実際の業務を実行できるようにするWorkatoのプラットフォームです。また「デザインパートナー」プログラムを通じて正式リリース前の新機能を先行して活用できたことも、前向きな取り組みを後押ししました。

活用内容と導入効果

キャディは大きく2つのユースケースでWorkato活用を深化させました。

1つ目はData MCPのPoCです。WorkatoのFDEチームの支援のもと、CSデータをクラウドDWHに集約し、適切なサクセスに向けた伴走支援のための最小構成を約1.5か月で構築。従来のCS管理ツールの代替可能性を確認できました。Data MCPは、自然言語で質問すると、DWH上の顧客データに対してSQLクエリを実行し、検索・集計した結果を回答する、Workatoのデータ分析用MCPです。

CADDi|Image 1

2つ目は商談議事録生成Genie「Reco」の構築・改善です。当初はJob Descriptionの肥大化により精度低下や処理エラーが頻発していましたが、WorkatoのGEARSフレームワークに沿ってナレッジベース活用型へ再設計し、意図しない出力をほぼなくしました。あわせて保守運用を支える仕組みも整備し、非エンジニアでも引き継げる体制を整えました。

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この結果、議事録作成時間は約30分からゼロへ短縮され、生まれた時間は顧客のビジネスゴールから逆算したアカウントプランニングに再配置されています。Reco関連のGenieは現在、月間で延べ数万件規模の会話・処理を担うまでに利用が広がっています。

今後の展望

キャディはすでにSystem of Record(記録)からSystem of Insight(洞察)への移行を実現し、AIによる新指標は半年以上にわたりメンバー評価にも活用されています。次のフェーズでは、顧客との対話内容を時系列で構造化し、評価軸に基づくアカウントプラン作成を一気通貫で行う「System of Engagement」への発展を目指しています。「究極的にやりたいのは、お客様のサクセスを最大化することです」と前田氏が語るように、非エンジニアでも構築・運用・引き継ぎができる点を強みに、今後は他部門への展開や事例化も見据えています。

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詳細版ではさらに「ユースケースのより具体的な内容」「Workato選定の理由の詳細」「将来の構想の詳細」などがご覧いただけます。

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