2021 年に知っておくべき自動化をめぐる 4 つのトレンド

自動化は急速な進化を遂げている分野であり、その変化をもたらしているのは、AI や機械学習の進歩、そして主要関係者である顧客と従業員の変わりゆく欲求やニーズです。

その未来は予測不可能であるにもかかわらず、エンタープライズ組織のリーダーは今後数年間に自分たちがどのような自動化を行うかを認識しています。どうしてでしょうか。弊社は TechValidate を利用して、Broadcom 社、Atlassian 社、Hewlett Packard 社をはじめとするエンタープライズ組織の IT および BT (ビジネス テクノロジ) 担当リーダー 80 名を対象に調査を実施し、今後 2 ~ 3 年の間に実現しようと考えている自動化の種類について質問しました。

ここではその調査結果をご紹介します。

最新の自動化動向はこちら!>> 2022 年に注目すべき 3 つの自動化トレンド

1. 顧客体験の向上に重点を置いた自動化の導入が増える

回答者の過半数が、この先2年で顧客に提供する価値の向上を目的とした自動化を実現したいと考えています。

A stat that reveals a strong desire for building customer-focused automations

それらの自動化は適用範囲が異なる可能性が高いとはいえ、以下のいずれかが含まれることが考えられます。

  • 製品利用状況データを活かして、自社の製品やサービスを十分に利用できていない顧客を素早く見つけ、連絡を取る
  • 製品利用状況データを使用して、製品に重点を置いた今後のイベント情報を提供する (具体的な製品のユース ケースを紹介するウェビナーなど)
  • 問題解決を合理化する (影響の及ぶ範囲が個々の顧客の場合と複数の顧客の場合)

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2. 従業員体験の変革を目的とした自動化の採用が広がる

顧客体験と同様、調査回答者は従業員体験の向上を図るために自動化を実現する予定です。

A stat that reveals a strong desire for building employee-focused automations

自動化が従業員にさまざまな形で影響を及ぼす可能性があることを考えれば、企業がその取り組みを集中させる場所を特定することは容易ではありません。とはいえ、取り上げる価値のある改善機会をいくつかご紹介します。

  • アプリケーションと機器のプロビジョニングを合理化して、入社初日に必要なものを従業員が受け取れるようにする
  • 従業員が Slack などのプラットフォームで申請を行えるようにするとともに、その上司 (または他の承認者) がビジネス コミュニケーション プラットフォームでその申請のレビューと承認/却下を行えるようにする
  • 最終出社日に従業員のアプリケーションや機器へのアクセス権を取り消す

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3. 業務の効率化をもたらす自動化が優先されるようになる

回答者の 4 人に 3 人近く (72%) が、「業務効率の向上を目的とした自動化の実現を予定している」と答えています。

しかし、いかにそれを進める予定かは、企業によって大きく異なることが考えられます。たとえば、今後 3 年間に実現する予定の自動化に関する質問では、回答者の答えに以下が含まれていました。

3 quotes from business professionals who've outlined their plans for building automations.

つまり、自動化をどれだけ積極的に行うかという点や、どのプロセスに重点を置くかという点が組織によって異なる可能性があるとはいえ、業務の効率化がもたらすコストや時間の節減効果は広い関心を集めるだけの魅力があるということです。

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4. 組織が統合と自動化の実現に単一プラットフォームを利用するようになる

今回の調査から以下のことが明らかになりました。

A stat that reveals a strong desire for using a single platform to build integrations and automations

この結果から何がわかるかといえば、組織が価値を置いているのが、複数のシステム (RPA、iPaaSETL ツールなど) を利用する場合に比べて、統合と自動化の実現に単一プラットフォームを利用することで得られる、時間短縮、コスト削減、生産性の節約といった効果であるということです。

広く普及しつつある自動化の種類や、軽視され続けている自動化の種類など、自動化に関するトレンドの詳細については、『The State of Automation』レポートでご確認いただけます。ぜひダウンロードしてください。


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